2020ラスト材割採集in千葉
リュウキュウツヤで今年最後の採集だと思っていたのですが年末まで学校が午前しかないのでふらっと近所の森に行ってきました。
すっかり冬ですね。
やっぱり冬の森は歩きやすい。
というわけでポイント開拓&材割をしていきます。
良さげな木を見つけたのでひっくり返すと、
わぁーお…
(見なかったことにしてその場を去りました)
めちゃくちゃデカかったです。野外で見た中で一番デカかったかも。野外でペルビアンとか見たら人間どうなるんですかね。自分は気絶すると思います。
別の木の裏には、
ヤスデもいました。
結構かわいいですね。
越冬している虫たちを探すのめちゃくちゃ楽しいですよね。
なにより某ウイルスでずっとビクビクしているので誰もいない森をフラフラするのは息抜きになってちょうどいいです。
近所に2つ森があって普段はもう片方(Aポイント)に行くのですが、なんとなく今日はこちらの森(Bポイント)に来ました。
歩いていてBポイントのほうがクワガタが付きそうな木が多いと感じたので来シーズンはBポイントを中心に回ろうと思います。
気を取り直して太ももくらいの太さの材を割っていくと食痕が出てきました。多分クワガタだなと思い割進めて行くと、
そこそこ大きめの幼虫が。コクワかな?とりあえず今年初の材割り採集個体をゲットしました。
ついでにBポイント初ラベルのクワガタになりました。羽化までちゃんと持っていけるといいんですけど笑
同じ木からもう一頭初令を追加し終了。
こちらが今日採集した幼虫たち。
早く成虫になった姿をみたいです。
でかい方は430、小さい方は120のプリカにそれぞれ投入しました。
木を眺めていると夏が恋しくなりますね。
来年はでかいクワガタを採って優勝したいです。
最後だったはずなのですが、2020.12/23にまたフラフラしていたらコクワ幼虫?をゲットしました。
ちなみに今年の初最終は1/1に同じ場所で幼虫を採りました。いよいよシーズンに近づいてきたので今年こそ離島遠征の夢が叶うよう神頼みをしています。どうか夏は落ち着いていてください。
ではまた次回。
ノコギリクワガタ飼育記(種子島)
ノコギリクワガタ
Prosopocoilus inclinatus inclinatus
鹿児島県 西之表市 種子島
Wild B♀単品フリー200円
むし社で購入
【2020.8 ♀単購入】
本土ノコギリ系ほしいなと思っていたときにちょうど良いものを見つけ購入。
真っ赤です。(生きてますよ)
こんな記事読んでる方はご存知だと思いますが種子島はここ。
種子島宇宙センターとかはロケットの打ち上げとかでたまに目にする機会がありますね。
お隣の屋久島の個体群はヤクシマノコギリ(yakushimaensis)として亜種分けされていますがこちらは原名亜種。種子島産はヤクシマノコギリに近い特徴を持つといった記事を読んだのですがどうなんですかね。手元にヤクシマノコギリがいないので、とりあえず見比べる用意をするためにも大型個体を拝みたいです。
(隣に売ってたヤクシマノコギリ買えばよかったなぁ…)
B品なのでとりあえず産んでくれればラッキーかな。
速攻セット組みました。
【2020.10/15 割り出し】
2頭()
今年は呪いにでもかかってるんですかね…
ペアになってくれ…
画像の躍動感凄いですが気にしないでください。急いでたんです笑
産卵セットに使ったマットをボトルに詰めて投入。
マリンドッケオオヒラタ飼育記(カンアット)
マリンドッケオオヒラタ
Dorcus titanus imperialis
フィリピン マリンドッケ島 カンアット
CBF1(95×43) 幼虫3頭
むし社で購入
※このマリンドッケはハイブリッドの可能性があるようです。
【2020.3初旬 幼虫入手】
受験が終わり勉強漬けの日々から解放されたので、友人と一緒に高円寺に移転したむし社さんに行きました。
そこで見つけたのがコチラ。
(むし社さんに掲載許可もらっています)
憧れていたマリンドッケヒラタの幼虫です。
マリンドッケと言えば極太ショートで有名なフィリピンの若干マイナーながらも人気のヒラタですね。
そんなマリンドッケヒラタですが、同亜種の中に105mmを超える大型個体が出ている「テイオウヒラタ」、「ヒガシルソンヒラタ」と呼ばれる内歯上がりの個体群がいるのでどうしてもフィリピンのヒラタ=テイオウというイメージに負けている印象があります。クワガタ飼育は大きさが正義みたいなところがあるのでパラワンやテイオウと並ぶと陰りがちになってしまうのは仕方がないのかもしれません。
しかしながら、むし社の飼育レコードではルソン島の所謂フィリピンヒラタとは別枠になっているのでサイズを狙っていきたいところです。
プリンカップの外から頭幅を見てオスっぽいのを2頭、メスっぽいのを1頭、合計3頭購入しました。
♂2頭はそれぞれエレメント1400へ。
♀はエレメント800へ。
【2020.6/16】
メスが羽化しました。
小ぶりですが無事に羽化して良かったです。
【2020.8/2】
マット交換を行いました。
体重も全然ですし、もう伸びなそうですね。こうなったらもう無事に羽化するだけでいいのでさっさと蛹化してくれるといいんですけど…
【2020.10/14】
上の個体が蛹化しました。もう一頭はまだ幼虫やってるんですけどね笑
蛹体重は25gほど。全く大きくはないですがマリンっぽい顎をしてます。成虫は84~85くらいかなと思います。
こんなサイズを記事にしていて恥ずかしくないのか?と思う方もいらっしゃると思いますが後々見返したときにこんなことあったなと思い返すために始めたブログなので許してください。
本当は「マット飼育なので小型です」とか書きたいのですがそんなこと書くとそこらへんのお茶碗蛹室を作っている言い訳しかできない虫垢と同じになってしまうので書きません。餌や虫のポテンシャルではなく完全に自分の実力不足です。
もう少し経験を積んで他人に自慢できるような虫を羽化させるようになるのであと5年くらい待ってください。
そういえば気になったのであとがき。
この蛹に出る黒い点何なんですかね?
ダニが結構ついてたのでダニの仕業なんじゃないかと言われたのですが詳しい方いればコメントかTwitterで教えて下さい。
【2020.12 ♂羽化】
♂が2頭とも羽化したのでご紹介
1個体目
1400エレメント→2300生オガ
2020.11/上 蛹体重25.2g
2020.12/上 羽化確認 82.5mm
〈データ〉
体長:82.5mm
頭幅:28.2mm
胸幅:30.0mm
体長:60.5mm
顎長:22mm
顎率:0.2666
顎率が悪くてTheマリンという感じの個体ですね。
悪くないと思いますがそもそもサイズがクソなのでお話になりませんね。クソとか言うとYouTuber様がお怒りになるので「サイズがよろしくない」に訂正しておきましょう。
2個体目
1400エレメント→2300生オガ
2021.2/6 羽化確認 85.0mm
〈データ〉
体長:85.0mm
頭幅:28.5mm
胸幅:29.5mm
体長:59.0mm
顎長:26.0mm
顎率:0.3058
こちらは顎率がとてもいいです(しらんけど)。マリンにしては長いと思います。見た目もマリンぽくないですよね。ルソン島のヒラタみたいです。店長の話ではおそらく兄弟なのですがどうなんでしょう。まぁCBF1なのであんまり気にしなくていい気もします。
【まとめ】
とりあえず3頭とも無事に羽化してきたので良しとしましょう。
どちらの♂も顎の長さが面白いのでとりあえず一個体目を使って、早期羽化してきたメスと2個体目を戻し交配しようかなと思います。
それではまた次回。
リュウキュウツヤハナムグリ採集記in東京
2020.12/14の午後、テスト終わりですがボッチなので遊びに誘われることもない僕は家に帰って展足でもしようかなと思っていました。しかしこの一年間ろくに採集にも行けず完全に鬱だったので気晴らしに虫採りでもしようと思い都内某公園に行ってきました。
スカスカの昼間の電車を乗り継ぎポイントに到着。聞いていた話が本当なのか疑問でしたがふと、側溝を覗いてみると…
糞だらけですね。辺り一面糞でいっぱいでした。いると分かればこっちのものなので、とりあえず糞の山を掘っていきます。すると5分もしないうちに、
幼虫が出てきました。これが今回のお目当ての虫の幼虫です。サイズは国産カブトの1令ほど。少し掘るだけでポロポロ出てきます。お目当てではあるですが、国内外来種なので生かしたまま持ち運びたくないですし、幼虫を持ち帰る気はないので埋め戻しさらに掘り進めていきます。
しばらく掘っていると糞の塊が出てきました。これが今回探しに来たものです。いくつか掘り出し割っていくと出てきました!
これが今回の本命「リュウキュウツヤハナムグリ」です。本来は奄美大島に生息する虫ですが、八丈島を経由し東京の沿岸部へ移入、大量発生しているようです。緑色の個体が多いですがこのように
紫がかった個体や、赤っぽい個体、茶色個体、採集はできなかったですが黒色の個体もいるようです。
綺麗な緑色の個体は少数で、他の色と混ざった緑が強めの個体が多かったです。
繭玉自体は大量にありますが生きている個体は結構少なく、このように中で死んでいる個体が大半でした。
あまり数をとっても仕方がないと思ったので1時間ほどで終了。それでも15頭の成虫と大量の幼虫を見ることができました。
この時期にふと虫が見たくなった人や飼育で色厳選したい人にはおすすめの採集法だと思います。
軍手1つで採集可能ですし、成虫のサイズもちいさいのでほぼ手ぶらで採集に行けるというメリットもあります。
採集していて感じたのはある程度まとまって繭玉を作っているので1箇所で成虫を見つけられると一気に5、6頭見つかると思います。
逆に死んでいる繭玉があるところでは8個出てきて1つも生きているのがないということもあったので3つ死んだ繭玉が出てきたら場所を変えるようにしていました。
人通りが結構ある場所なのでひと目が気になる人はあまり集中して採集できないかもしれないです笑
数みたい、標本にするために色を選びたいという人は成虫が活動する時期に行くほうがいいと思います。
1日放置するとめっちゃケース汚れます笑
成虫は独特な匂いがします。自分は苦手な匂いではなかったので気にならなかったです。
〆て並べました。こうやって見るともっと採って来たほうが良かったなと思いますね笑
夏に友人を連れてまた行きたいと思います。
2020年最後の採集を楽しめました。
ではまた次回。
ハイブリッドヒラタ飼育記
こんにちは。むにえると申します。
ライフドアブログにちょこちょこ記事を載せていたのですが、友人にはてなブログのほうが書きやすいよとおすすめされたので試しにこちらでもブログ作ってみました。
どちらも同じような内容の記事が乗ることになると思いますが、こちらのほうが使いやすければ移行しようと思います。
さて今回ですがもうライフドアのほうで読まれた方もいるとは思いますが、私が飼育しているハイブリッドヒラタについてご紹介させていただきます。
目次
ハイブリッドヒラタの飼育
クワガタのハイブリッドと言われるとあまり良い印象を持たれない方もいるとは思いますが、ラベル管理をしっかりしていればあまり問題はないと思います。
野外品から稀に出てくるオオコクワやキルヒナー(マンディ×セアカ)、クワガタ相撲で使われる各種オオヒラタ同士のハイブリッドなどをはじめとしたクワガタのハイブリッドは意外と多くの種類が存在します。
私がハイブリッドを作る目的ですが、いろいろな種類のハイブリッドを作ることで万が一誤ラベルで混ざってしまったときにサンプルがあればよりその間違いに気づきやすいのではないかという狙いがあります。
また、今回の交雑実験で本当にハイブリッドは作れるのかということを自分の目で確かめることも目的としています。
それでは時系列順にまとめているのでご覧ください。
ペアリング
【2020.4中旬 ペアリング】
ハイブリッド個体を造るべくペアリングしてみました。
種親はスマトラヒラタ(アチェ)75mmWDとツシマヒラタ39mmCBです。
ツシマェヒラタと命名していただいたのでツシマェと呼称させていただきます。
目視で交尾を確認したあと、同居で産卵セットへ。プラケ中に産卵一番硬詰め。
なお私はハイブリッド個体と分かるラベルにて管理し、生体の状態で他人に譲ることはしないようにしています。
管理ラベル↓
割り出し
【2020.5/10 割り出し】
きちんと掛かっていたようです。15ニョロほど。すべて産卵セットに使ったマットを詰めたプリカ120へ。
ボトル投入
【2020.6/18 ボトル投入】
8頭ほどエレメント800へ。残りは生オガ800へ。
ここまでは順調に(デカくはないですが)育ってますが羽化まで行けるのか不安です。
ボトル交換
【2020.8/8~8/13 2本目投入】
食い上がっていた個体の菌糸を交換。
1頭目→22.2g
2頭目→23.0g
全然大きくないですね。ツシマだとしても小さいです。常温飼育は夏場の管理がきついので早く大人になってブリード部屋を作りたいです。
両方とも生オガ1400へ。
蛹化
【2020.9 ♂蛹化】
蛹化している個体を見かけたので掘ってみました。
見たことない形してますね。羽化が楽しみです。
この個体はまた違った形をしていますね。やはり個体差の幅が結構広いようですね。
羽化個体紹介
【2020.9〜10 ♂羽化 羽化個体紹介】
早い時期に産卵セットを組んだ上、夏場常温で管理していたため早期羽化してしまいました。
メスの違いは正直よく分からないのでとりあえずオスのみご紹介します。
(No.〇〇という表記は当方での管理ナンバーです)
〈菌糸組〉
No.01
69.0mmB(2020.10/1羽化)
太くて期待していたのですが羽化不全してしまいました…
この個体だけ蛹の時から異様に太かったです。
死にかけなので固まる前に撮影。
No.02
66.0mm(2020.9/26羽化)
これがスマトラとツシマの中間的な個体なんですかね。ただ少し♂の形質が強いのか短めです。
Theハイブリッドという感じの個体が出てきたので満足です。
(某うどん県ブリーダーに死虫を譲渡)
No.04
蛹で死亡(2020.8/31 蛹化)
良さげな形していただけに残念です。
No.05
68.5mm(2020.9/15羽化)
一番はじめに羽化した個体。サキシマ系の内歯が下がったみたいな顎ですね。
No.07
68.0mm(2020.9/28羽化)
No.2,No.5に比べて顎が長い印象です。
結構かっこいいですね。
No.10
66.5mm(2020.10/8羽化)
今までの個体より明らかに長いのが出てきました。
ただツシマヒラタは56mm程度の小型個体でも先端歯が細長く尖るのに対してこの個体はあまり発達していない上、スマトラのように若干三角形になっています。頭楯の形も中間のような形状で面白いですね。
〈マット組〉
No.13
57.0mm
今回飼育した中で最も遅く羽化してきたのに最も小型です。中間的な形質だと思います。
No.14
59.0mm
こちらの個体も中間的な形質ですかね。活かしているのは13と14だけなので暖かくなってきたら累代しようと思います。
まとめ
羽化した個体たちを見ていくとツシマほど長くはないしスマトラほど太くもないという感じの個体が多くああ、これがハイブリッドなんだなと感じさせられました。正直サイズが小さいのでなんとも言えない感はありますが(苦笑)
頭楯はスマトラに寄っていた個体が多い印象でした。高さはスマトラと同じような個体が多いのですが、幅はスマトラと比べると狭い個体が見られたのでそこはツシマの特徴が見られたのかなと思います。
先端歯はスマトラ寄りの個体が多かった印象なのですが、発達していない個体が多かったです。ツシマに寄っていたならサイズ的にもう少し発達していると思うので♂に寄る割合が大きいのかもしれませんね。
もし70mmのスマトラだとしたら背中がもっとピカピカすると思うのでそこは対馬が混ざったことによってテカりだすサイズが下がったのだと考えられます。
早期羽化してしまったため大きな個体は出ませんでしたがハイブリッドを羽化までもってこれて一安心です。よりカッコイイ虫を造り出せる可能性を感じたのでスペースがあるときは他の組み合わせのハイブリッドを造ってみようかなと思いました。
※HB個体を作るとフォロワーが減ります(爆)
作るときは自己責任で!!
ではまた次回お会いしましょう。