高校生が虫さんに遊んでもらう話

気ままに更新していきます。

リュウキュウツヤハナムグリ採集記in東京

2020.12/14の午後、テスト終わりですがボッチなので遊びに誘われることもない僕は家に帰って展足でもしようかなと思っていました。しかしこの一年間ろくに採集にも行けず完全に鬱だったので気晴らしに虫採りでもしようと思い都内某公園に行ってきました。

スカスカの昼間の電車を乗り継ぎポイントに到着。聞いていた話が本当なのか疑問でしたがふと、側溝を覗いてみると…

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糞だらけですね。辺り一面糞でいっぱいでした。いると分かればこっちのものなので、とりあえず糞の山を掘っていきます。すると5分もしないうちに、

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幼虫が出てきました。これが今回のお目当ての虫の幼虫です。サイズは国産カブトの1令ほど。少し掘るだけでポロポロ出てきます。お目当てではあるですが、国内外来種なので生かしたまま持ち運びたくないですし、幼虫を持ち帰る気はないので埋め戻しさらに掘り進めていきます。

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しばらく掘っていると糞の塊が出てきました。これが今回探しに来たものです。いくつか掘り出し割っていくと出てきました!

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これが今回の本命「リュウキュウツヤハナムグリ」です。本来は奄美大島に生息する虫ですが、八丈島を経由し東京の沿岸部へ移入、大量発生しているようです。緑色の個体が多いですがこのように

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紫がかった個体や、赤っぽい個体、茶色個体、採集はできなかったですが黒色の個体もいるようです。
綺麗な緑色の個体は少数で、他の色と混ざった緑が強めの個体が多かったです。
繭玉自体は大量にありますが生きている個体は結構少なく、このように中で死んでいる個体が大半でした。
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あまり数をとっても仕方がないと思ったので1時間ほどで終了。それでも15頭の成虫と大量の幼虫を見ることができました。

この時期にふと虫が見たくなった人や飼育で色厳選したい人にはおすすめの採集法だと思います。
軍手1つで採集可能ですし、成虫のサイズもちいさいのでほぼ手ぶらで採集に行けるというメリットもあります。
採集していて感じたのはある程度まとまって繭玉を作っているので1箇所で成虫を見つけられると一気に5、6頭見つかると思います。
逆に死んでいる繭玉があるところでは8個出てきて1つも生きているのがないということもあったので3つ死んだ繭玉が出てきたら場所を変えるようにしていました。
人通りが結構ある場所なのでひと目が気になる人はあまり集中して採集できないかもしれないです笑

数みたい、標本にするために色を選びたいという人は成虫が活動する時期に行くほうがいいと思います。

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1日放置するとめっちゃケース汚れます笑
成虫は独特な匂いがします。自分は苦手な匂いではなかったので気にならなかったです。

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〆て並べました。こうやって見るともっと採って来たほうが良かったなと思いますね笑
夏に友人を連れてまた行きたいと思います。

2020年最後の採集を楽しめました。

ではまた次回。