ハイブリッドヒラタ飼育記
こんにちは。むにえると申します。
ライフドアブログにちょこちょこ記事を載せていたのですが、友人にはてなブログのほうが書きやすいよとおすすめされたので試しにこちらでもブログ作ってみました。
どちらも同じような内容の記事が乗ることになると思いますが、こちらのほうが使いやすければ移行しようと思います。
さて今回ですがもうライフドアのほうで読まれた方もいるとは思いますが、私が飼育しているハイブリッドヒラタについてご紹介させていただきます。
目次
ハイブリッドヒラタの飼育
クワガタのハイブリッドと言われるとあまり良い印象を持たれない方もいるとは思いますが、ラベル管理をしっかりしていればあまり問題はないと思います。
野外品から稀に出てくるオオコクワやキルヒナー(マンディ×セアカ)、クワガタ相撲で使われる各種オオヒラタ同士のハイブリッドなどをはじめとしたクワガタのハイブリッドは意外と多くの種類が存在します。
私がハイブリッドを作る目的ですが、いろいろな種類のハイブリッドを作ることで万が一誤ラベルで混ざってしまったときにサンプルがあればよりその間違いに気づきやすいのではないかという狙いがあります。
また、今回の交雑実験で本当にハイブリッドは作れるのかということを自分の目で確かめることも目的としています。
それでは時系列順にまとめているのでご覧ください。
ペアリング
【2020.4中旬 ペアリング】
ハイブリッド個体を造るべくペアリングしてみました。
種親はスマトラヒラタ(アチェ)75mmWDとツシマヒラタ39mmCBです。
ツシマェヒラタと命名していただいたのでツシマェと呼称させていただきます。
目視で交尾を確認したあと、同居で産卵セットへ。プラケ中に産卵一番硬詰め。
なお私はハイブリッド個体と分かるラベルにて管理し、生体の状態で他人に譲ることはしないようにしています。
管理ラベル↓
割り出し
【2020.5/10 割り出し】
きちんと掛かっていたようです。15ニョロほど。すべて産卵セットに使ったマットを詰めたプリカ120へ。
ボトル投入
【2020.6/18 ボトル投入】
8頭ほどエレメント800へ。残りは生オガ800へ。
ここまでは順調に(デカくはないですが)育ってますが羽化まで行けるのか不安です。
ボトル交換
【2020.8/8~8/13 2本目投入】
食い上がっていた個体の菌糸を交換。
1頭目→22.2g
2頭目→23.0g
全然大きくないですね。ツシマだとしても小さいです。常温飼育は夏場の管理がきついので早く大人になってブリード部屋を作りたいです。
両方とも生オガ1400へ。
蛹化
【2020.9 ♂蛹化】
蛹化している個体を見かけたので掘ってみました。
見たことない形してますね。羽化が楽しみです。
この個体はまた違った形をしていますね。やはり個体差の幅が結構広いようですね。
羽化個体紹介
【2020.9〜10 ♂羽化 羽化個体紹介】
早い時期に産卵セットを組んだ上、夏場常温で管理していたため早期羽化してしまいました。
メスの違いは正直よく分からないのでとりあえずオスのみご紹介します。
(No.〇〇という表記は当方での管理ナンバーです)
〈菌糸組〉
No.01
69.0mmB(2020.10/1羽化)
太くて期待していたのですが羽化不全してしまいました…
この個体だけ蛹の時から異様に太かったです。
死にかけなので固まる前に撮影。
No.02
66.0mm(2020.9/26羽化)
これがスマトラとツシマの中間的な個体なんですかね。ただ少し♂の形質が強いのか短めです。
Theハイブリッドという感じの個体が出てきたので満足です。
(某うどん県ブリーダーに死虫を譲渡)
No.04
蛹で死亡(2020.8/31 蛹化)
良さげな形していただけに残念です。
No.05
68.5mm(2020.9/15羽化)
一番はじめに羽化した個体。サキシマ系の内歯が下がったみたいな顎ですね。
No.07
68.0mm(2020.9/28羽化)
No.2,No.5に比べて顎が長い印象です。
結構かっこいいですね。
No.10
66.5mm(2020.10/8羽化)
今までの個体より明らかに長いのが出てきました。
ただツシマヒラタは56mm程度の小型個体でも先端歯が細長く尖るのに対してこの個体はあまり発達していない上、スマトラのように若干三角形になっています。頭楯の形も中間のような形状で面白いですね。
〈マット組〉
No.13
57.0mm
今回飼育した中で最も遅く羽化してきたのに最も小型です。中間的な形質だと思います。
No.14
59.0mm
こちらの個体も中間的な形質ですかね。活かしているのは13と14だけなので暖かくなってきたら累代しようと思います。
まとめ
羽化した個体たちを見ていくとツシマほど長くはないしスマトラほど太くもないという感じの個体が多くああ、これがハイブリッドなんだなと感じさせられました。正直サイズが小さいのでなんとも言えない感はありますが(苦笑)
頭楯はスマトラに寄っていた個体が多い印象でした。高さはスマトラと同じような個体が多いのですが、幅はスマトラと比べると狭い個体が見られたのでそこはツシマの特徴が見られたのかなと思います。
先端歯はスマトラ寄りの個体が多かった印象なのですが、発達していない個体が多かったです。ツシマに寄っていたならサイズ的にもう少し発達していると思うので♂に寄る割合が大きいのかもしれませんね。
もし70mmのスマトラだとしたら背中がもっとピカピカすると思うのでそこは対馬が混ざったことによってテカりだすサイズが下がったのだと考えられます。
早期羽化してしまったため大きな個体は出ませんでしたがハイブリッドを羽化までもってこれて一安心です。よりカッコイイ虫を造り出せる可能性を感じたのでスペースがあるときは他の組み合わせのハイブリッドを造ってみようかなと思いました。
※HB個体を作るとフォロワーが減ります(爆)
作るときは自己責任で!!
ではまた次回お会いしましょう。